米国コメディアンで俳優のカット・ウイリアムズは、番組「Club Shy Shy」の対談でジョークを盗んだ同業のコメディアンについて語った。4日、Okayplayer.comが報じた。
エイミー賞受賞者でコメディアンShannon Sharpeが同番組のpodcastでの事。カット・ウイリアムズは「セドリックは、最高のジョークを盗んだ」と言う。
Cedrick The Entertainer(以外、セドリック・ザ・エンターテイナー)は、19995年、米国コメディの重鎮Steve Harvey Show で人気を博し、日本ではコメディ映画「Barbershop」で、特にヒップ・ホップファンに人気のスタンダップ・コメディアンである。
Katt Williamsも同様にスタンダップ・コメディアンで、下積み時代はキッチンカーでホットドックを売り、17歳で売春婦の大元、所謂ピンプを経験した。HBOスタンダップ・コメディシリーズ「Pimp Chronicles, Pt. 1」(2002)、「It’s Pimpin’ Pimpin’」(2006)など代表作を観た人々は、ブラック・ムービーで演出されるピンプさながらの立ち居振る舞いに釘付けになった。
またドラマ「Atlanta」では2018年度エイミー賞でゲスト男優賞を受賞した。一方で2006年銃の不法所持、2012年はツアー中のバス内で暴行罪を含めて年間5回の逮捕歴があり、以来2024年まで毎年逮捕されるという凄まじさを持った異質のコメディアンだ。
その問題のコメディ・スケッチ(ジョークのネタ)では、1998年のBET TV comicViewで使用したジョークの一節で、セドリック・ザ・エンターテイナーは、2002年The kings of Comedy でリライトして披露したという。その内容は、ピンプを演じるカットが、車に乗りながら激しくホッピングするシーンがある。セドリックは、同じスケッチで車を宇宙船に変更し、さらにダイナミックな笑いで観客を笑わせていた。
「ヤツは、俺が無名だからこのジョークを盗んだのさ。だれもしらねぇって思ったんじゃねーか」「このジョークは、行き当たりばったりのものじゃない。超最高のジョークで、最後のジョーク。終幕のジョークさ。1998年にこのジョークをComicViewでやったんだ。セドリックは、コメディクラブを観客に混じって観てたのさ。楽屋にやってきてそのジョークをベタ褒めしてたぜ。2年経って、ヤツは「キングス・オブ・コメディの最後で使いやがった。そのまんまぱくってたぜ。車を宇宙船に変えただけじゃねーか?!」と同ポットキャストで語った。
ジョークの盗用問題に対しセドリック・ザ・エンターテイナーは「カット・ウイリアムズがジョーク1つに文句言ったからって俺のキャリアが無くなるわけじゃない。今だって40本以上の映画、コメディそしてブランディングをやっているだから」とインスタグラム上でコメント。ジョークについは触れなかった。
2人のコメディアンの論争は、以前コメディアンSteve Harvey の番組で当件については謝罪済みとのこと。しばらくJoke Beefは続きそうだ。